つぶだかの新卒感想ブログ

自分が第二新卒として転職した時の体験を書いています。

私が「飲食は辞めとけ」と言う4つの理由

 こんにちは、つぶだかと申します。

 私は、今年(2022年)の春から社会人になり、飲食店舗の店長候補として働いています。

 そんな私ですが、もし後輩や友人が飲食業界に入りたいと言われたら全力で止めます。相手がひくくらい全力で説得します。

 飲食は一般的にきつい、つらい、辞めとけと言われています。実際勤務してみて、私も同じ意見を持ちました。

 なぜ飲食は辞めとけと言われるのか、その理由を実際体験した私がその所以を自分の経験をもとに書いていきたいと思います。

1,体力的にキツい

 まず、純粋に体力的にきついというものがあります。これは飲食のバイトをしたことがある方なら想像がつくと思います。

 飲食の正社員だと基本的には8時間の休憩1時間です。まず8時間立ちっぱなし動きっぱなしということが本当にきついです。それが週に5日あると、最後の5日目はもうフラフラで職場に向かいます。

 しかも基本と言いましたが短くてこの時間です。業態や自分が任されている店舗の状態によってはもっと働く時間が延びることでしょう。

 また、飲食は客商売なのでイレギュラーが多く、お客様の行動、言動によっては定時であがれないことも多いです。

 例えば退勤しようと思った瞬間にクレームが入ったり、急に来店数が増えて注文がバンバン飛んで来たりすると、なかなか定時であがるというのは難しいです。

 長時間の体力労働が基本になるので、運動部などの経験がない人にとっては試練か苦行でしかないので何か凄い大きな夢を飲食で働くことで叶えたいというようなモチベーションがない人は避けた方がいいと思います。

2,シフト制かつ、バイトさんの事情によって出勤日が動くので予定が立てられない

 飲食は基本的にシフト制だと思います。そのため土日休みというわけではなく、1週間に2日、どこかで休みを取ります。しかし、それだと直前までシフトが埋まらなかったり、欠員が出たりすると容赦なく予定が変わるので自分の予定が立てられません。

 しかも、会社によっては急に出勤日人ると休日返上で働かされ、給料が出ないというところもあるらしいので、そういったところもきついです。

 幸い私の会社は残業代などは全て出るのでまだましですが、もし残業代が出なかったらもうとっくに辞めていますね。

 また、やはりバイトさんに強く依存しているので、折り合いが難しいです。遅刻してきたり、バックレたりするバイトさんもいるのでそういったことも考慮してシフトは組まなければいけませんし、もし欠員が出たら社員がその分でなければいけないので本当に急に予定変更が少なくないです。

 こういった予定の立てづらさと、休日でも油断できないことなどが精神的にきついです。

 また、もし飲食が嫌になって転職活動をしようとしても上記の事情で予定が立てにくいため、自分が裁量権を持って自由にシフトを決められるようになるか、辞めるかしないと転職ができません。こういった逃げにくさ、出にくさも辞めとけと言われる理由です。

3,仕事がほぼバイトと一緒、店長の経験でさえ他業界で活かしにくく転職に不利

 飲食の店長、店長候補は最初の頃はバイトさんたちと一緒のことしかしません。また、役職が上がて言っても基本的にはシフトに入ることになるので仕事のほとんどはバイトさんと一緒のことをします。

 そのため、転職をするとなったようなとき、アピールできるポイントが少ないです。

 しかし、飲食が嫌で辞める、だから転職するという人が多いと思うのですが、飲食以外に転職となると、異業種・異職種の転職になります。異業種・異職種の転職は普通の転職に比べ難易度が高いです。そのため、飲食から抜け出すことは難しいため、新卒で飲食に入ってしまうと早めに転職しなければ、どんどん飲食から抜け出せなくなっていきます。

 また、よく飲食は店長になるスピードが速く、マネジメント経験や、すぐ肩書がつくから転職有利ではないかという意見があります。これは、私はまだ実際に転職をしたわけではないので、確実性のあることは言えませんが、店長経験はあまり有利にならないと思います。

 店長になった際に行うマネジメントは、相手がバイトの方であることがほとんどです。社会人の部下を持って、それをマネジメントすることが基本であるため、バイトさんをマネジメントしてましたというのはアピール力に欠けると思います。ですがあくまで評価されるかは伝え方次第でかつ、面接官次第でもあると思います。

 ただ、そこまで評価されるかというと微妙ということは覚えておいてください。

4,離職率の高い業界=人が辞めた後のフォローが大変

 飲食業は3年以内の離職率が50%を超えます。2人に1人が3年以内に辞めます。実際私はまだ3ヶ月程度しか働いていませんがすでに同期は10人弱辞めていますし、3年目の先輩も一人辞めていきました。

 本当に離職率を肌で感じることになります。月に2,3回は人が辞めたという話を聞くので、自分も辞めたいという思いが日に日に強くなっていきます。

 しかし、人が辞めていくことが辛いのは、その後のフォローが必要であること、辞めた分の業務が回ってくることです。

 正直同期が一人いなくなることでさえ単純に人手が減るので業務量が増え、きついです。それが2年目、3年目の先輩になると店舗管理をしなければならなくなるのでマネージャー以上の業務が増えます。今までもいっぱいいっぱいだったのにさらに業務が増えることになります。人がどんどん減っていくので任される業務もどんどん増えていきます。

 続ければ続けるほどきつくなっていく環境、私含めて、普通の感覚の人はそんな環境で働き続けたいとは思わないと思います。

5,最後に

 以上4つが私が飲食を勧めない理由です。ただ、やはり結局は向き不向きであると思います。私の職場にも生き生きと働いて良い結果を出し続けている人も一定数います。要はデメリットを我慢できるかどうかです。

 ちなみに私はちょっと我慢できそうにないです。

 この記事を見て飲食に就職を考えていたけど辞めておこうかと思われる方もいると思います。別に私は飲食に絶対入るなと言っているわけではなく自分はお薦めしないというだけです。

 結局最後は自己判断なので、その判断の一材料としてこの記事を使って頂ければいいなと思います。

 ここまで読んで頂き、ありがとうございました。